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火力発電用タービンと原子力発電用タービンの違い

火力発電用タービンと比較すると原子力タービンの主な違いは以下。

原子力発電は飽和蒸気でタービンを回している。

飽和蒸気で最大350度程度のものを使用している為、蒸気量を増やしている。その為、タービンも復水器も比較的に大きいサイズとなっている。また高圧タービンから排気された上記が湿り蒸気となる為、機器腐食などの懸念から、湿分分離器が設置されている。

飽和蒸気でなければならない理由として、燃料集合体の許容温度があげられる。単位容積あたりの熱出力はボイラの100倍と言われるが、許容温度の制約により飽和蒸気での運転となる。

タービンサイズが大きい事から銅量を増やす事が出来、ラジアルフロー冷却方式が採用されている。

 

・発電機の極数が4

極数が少ない事も特徴であり、その為回転数が火力用タービンの半分。だが、それによりメリットもあり、遠心力は産まれにくい。直径が1.5倍になるが、回転速度が半分の為だ。

回転数が少ない事により風損が抑えられ、効率が1~2%程上昇する。